こんにちは、0/2風雷撃では芸人度が足りないのではと感じて少し悔しいぺんたです。

ふるよにの記事はしばらくぶりですね。
アーカイブ読み直したら天音杯予選記事上げる詐欺してましたごめんなさい(さすがにもう需要ないよね、もういい?)
これまでふるよに記事は大会参加レポートしかなかったのに、今回は少し違う記事を書いております。

タイトルの通り、ずばり月影落が今回のテーマです。

なんで今回こんな記事を書いているかというと、大会でのユリナ採用率について考察したとか、ユリナに負かされてその敗因を検討した、とかそういうことではなくて、






......soraさんの記事『想い一枚何処にあり』に触発されて、その手の記事を書きたくなりました。






いや、どうして???





ということで、これで本記事の立ち位置はこれでわかっていただけたでしょうか。
ジョークが通じてなお駄文に付き合ってくれる素敵な皆さま方、ぜひしばし私のきまぐれにお付き合いくださいませ。



※本記事はジョーク記事です。この記事を読んだことによるふるよにの地力の低下などいかなる責任も筆者は負いません。ご了承ください。




・月影落とは?

議論の前に、月影落というカードについて確認しましょう。

na_01_yurina_o_s_1


カードNo. : NA-01-yurina-O-S-1 (ユリナ/ユリナアナザー)
カード名:月影落(つきかげおとし)
種別:切札
消費:7
カードタイプ:攻撃
サブタイプ:-
適正間合:3-4
オーラダメージ:4
ライフダメージ:4
効果:-


月影落はユリナのオリジン/アナザーに共通して属するファッティな攻撃切札です。
ユリナは切札に攻撃札を3枚も持つメガミで、通常札も攻撃札が優秀なため攻撃力は全メガミ中トップクラスと見られています。

そんな高火力メガミであるユリナがなぜ月影落を求めるのでしょうか。
消費7は他の攻撃切札との両立を険しくするだけの重さがあります。それなのに火力十分なユリナがわざわざ月影落を採用するなんて、きっと月影落には特別な強さがあるからに違いありません。
それをこれから解明していきましょう!




分析1  ライフ打点チェック

月影落は攻撃カードです。攻撃カードの役割は相手のライフを削り勝利に導くこと。貴重なフレアを使用するので相応の打点を叩き出すことが求められるでしょう。しかし1ゲーム中で使えるフレア数はおおよそ決まっているのでいかに消費を抑えて打点を上げられるかがミソです。
はらりゆきは2フレアで1点しか取れないからとか、千歳ノ鳥は2フレアで2点打点出すからとても優秀とか言うことじゃないですか、ね?

今回のテーマである月影落は、火力が特徴のメガミ、ユリナの大型切札です。素晴らしい打点効率が予想されますし、その高打点で採用されるなら納得ですよね。

今回は攻撃切札(+天雷召喚陣などのライフを奪える非攻撃札)の30枚(実質29枚)で打点効率をランキングにしてみました。
まぁおそらく採用率の高い月影落はきっっっと上位なんでしょうけど、どんな攻撃切札が強いのかさっそく見ていきましょう。


熊介…伏せ札3枚のケースで計算。
天雷召喚陣…攻撃が10回生成されるケースで計算。
炎天・紅緋弥香…間合2での攻撃を想定。
律動弧戟…間合4での攻撃を想定。
雷螺風神爪…雷ゲージ4以上で計算。(ただし本記事を通じてこのカードが2/2か3/2かは結果に関与しない。)
大天空クラッシュ…5/3の攻撃で計算。
六葉鏡の星の海…鏡映数2のケースで計算。
灰滅…ダストが18個の状況を想定。
残滓の絆毒…相手の手札が1枚の状況で計算。


トップはMKZRとレバレ!(打点効率∞)
違法植物は最強!!構築に入れるだけでライフ1点も最強!

na_05_oboro_o_s_4_s3
↑ふるよに星からの外来種。重度の中毒性から地球でも青MKZRは規制されたが現在も赤MKZRが規制をすり抜けて流通しているらしい。
na_03_himika_o_s_1
↑僕には左下が-/1にしか見えない。つまり0コス久遠ノ花。つよい。





それに続くのは熊介、流転の霞毒、風魔旋風の3枚(効率2)。熊介は伏せ札枚数次第で前述の2人以上の火力にもなるので怖いですね。

6位に天雷召喚陣(効率1.67)、7位は6枚のカードが同率ランクイン(効率1)、ここまではライフ1点取られたらそのフレアできっちり取り返せる計算なので強いですね。
先ほど例に挙げた千歳ノ鳥もここにランクイン、強いといわれるカードはきちんとデータの上でも強いと証明されるわけですね。うんうん。



で、月影落はというと......






analysis1_2





19位/29枚




え、微妙...。半分より下だが?

今回は単純にライフ打点を計算している(つまり相手オーラ0の状況)で計算しているけど、現実にはオーラがあるし、オーラがある相手には消費7も使って1点も取れないが?は??
おまけに浦波嵐、不完全浦波嵐も最下位だし、ユリナほんまに強いのか??
月影落より間合-2からつきさしを2回振る方が速いのでは?


結果1:月影落はライフ打点面では中の下クラスでぱっとしない、MKZRは火力面でも最強!



※参考:全29枚データ
analysis1_total







分析2  アドバンテージチェック

月影落は単純なライフ打点としてはイマイチと出てしまったわけですが、攻撃札の役割はライフを取ることだけではないはずです。ライフを取るだけが攻撃札なら人々はライフが1点も取れないふりまわしをケアしたりしないはず。

そう、攻撃札にはライフではなくアドを取る役割もあるのです。
大地砕きとか1点も取らないのにめちゃくちゃ強いし!

じゃあ月影落はアドを取れるという強みがあるんでしょうか。こちらも検証していきましょう!

でもアドの定量化って難しいですよね、なんかいい指標が転がってないかなぁ(ちらっ、どこかにうまい人がまとめてくれたりしないかなぁ......(ちらっ




【ふるよに】ゼロから始める「あかさき算」




なんと!!これは偶然!!!素晴らしいものがありますね!!!!
せっかくなのであかさきさんの理論を活用させていただきましょう。あかさき算は全国屈指の強豪ミコトであるあかさきさんの理論なので信用可能なはずです。
この記事によるとリーサル時のAPは全て等価なため、カード性能を比較するという点では非リーサル時のAPを比較しなくてはなりません。

ということで2つ目の分析内容はこうなります。

「非リーサル時に攻撃を行い、受け手側が攻撃側のAP利得を最小にする受け方を選択したとき、各カードが生み出すAPは?」

ライフ効率がよい流転の霞毒などはあかさき算的には弱いはずなので、これは分析1と逆の結果が出るはず、きっと月影落の強さがここで現れるはずですね!期待して見ていきましょう!

※注
熊介…伏せ札3枚のケースで計算。
天雷召喚陣…攻撃が10回生成されるケースで計算。
炎天・紅緋弥香…間合2での攻撃を想定。
律動弧戟…間合4での攻撃を想定。
雷螺風神爪…雷ゲージ4以上で計算。(ただし本記事を通じてこのカードが2/2か3/2かは結果に関与しない。)
大天空クラッシュ…5/3の攻撃で計算。
六葉鏡の星の海…鏡映数2のケースで計算。
灰滅…ダストが18個の状況を想定。
残滓の絆毒…相手の手札が1枚の状況で計算。
音無砕氷…非対応時で計算。
久遠ノ花…非対応時で計算。
無窮ノ風…ハンデスに成功した場合を想定。
壬蔓…ダストは枯れていないものとして想定。
この旗の名の下に…適切な付与札が展開中である場合を想定。
ウパシトゥム…相手のオーラに空きが場合で計算。

また今回のデータではライフをフレア以外に送る効果の扱いは将来的にフレアに行く結晶を奪ったということで結晶1つにつき2APとして算出している。




月影落は......





analysis2_1






27位/30枚





余計に順位が落ちたが??????



天雷召喚陣、熊介は全部ライフ受けでの値だけど、それ実際にやったら死ぬからこのAP計算の実用性は怪しい。参考記録。
あと繰り返しなんですけど、AP計算をしているのは非リーサル時。非リーサルの炎天・紅緋弥香って炎戦だけやん範囲が狭すぎるやろ......はい炎天・紅緋弥香も参考記録。




は、月影落が実質最下位だが?????




じゃあ月影落を差し置いてどんなカードが強いっていうんでしょう?

1位になった最強カードはウパシトゥム、唯一のAP利得確定の攻撃札、確かに実際に対戦しててもAP性能は相当高く感じます!
na_15_korunu_o_s_3
↑個人的にドラッグの香りがする。少なくともどれーんでびるとの組み合わせは脱法ドラッグ

2位はMKZR!やっぱりミカじゃないか!!!赤くなったことで1位の座は譲りましたが、依然としてこのカードは強い!!
na_05_oboro_o_s_4_s3
青い方は+3AP確定、赤はライフ受けの択ができた点で弱体化(今も十分つよいが)。バックドラフト?知らない子ですね...


3位もレバレ。トップ3で消費0切札があまりに強いことが証明されましたね。
風魔招来孔やJulia's Blackboxのナーフされていることもその証明。
やはり消費0は大正義。ぐらんがりばーもそう言ってる。



変わったところでは消費が重いのに「この旗の名の下に」が7位で強いですね。
この中で唯一オーラ受けがAP的に正解となるカードです。
少し前にこの旗古旗の話を伺ったのも月影落は弱くてこの旗は強いからなのでしょう。なるほど!

na_14_honoka_o_s_2
↑相手のフレアを増やさないのでAP的につよつよ。チョン↑パァ(勝利)


確かに上位勢のカード優秀ですね...うーんこれは月影落は......


分析結果2:月影落はアド稼ぎの面では完全に自殺行為、AP戦略をとるならミカとウパで相手をバカにすると最強。


※参考:全30枚データ
analysis2_total







分析3  カード効果チェック

ここまでのチェックで月影落の攻撃ダメージがとてもひどいことがわかってしまいました。
でもダメージが低いことと弱いことは違います。刈取りは-/0なのにウツロの象徴ウェポンですし、ふりはらい/たぐりよせも1/1と低火力ながらユキヒのパワーカードです。
これはなぜか。そう、効果が優秀だからです。きっと月影落は効果が優秀なはずなのです!

月影落はバニラじゃないか......って声が聞こえてくるかもしれませんが、ふるよにのカード効果はメリットばかりじゃないのです。デメリットを背負うくらいならバニラの方が優秀な可能性もあるわけです。

デメリット効果の代表例は
・マグナムカノン、鏡の悪魔(ライフ1消費)
・桜花のお守り(手札1枚コスト)
・Turbo Switch(燃料1コスト)
・鋼糸(設置)

あたりが挙げられるでしょう。

na_05_oboro_o_n_1
↑設置はデメリット。わからない人はお手元の飛苦無をチェックだ!


つまり強いカードにはデメリットがあって月影落はバニラゆえに差別化ができているという可能性があるわけですよ!分析1,2で強かったカードと比べてみたらわかるはず!

いきます!





analysis3







あの…分析1,2の順位で月影落の上位互換とか相互互換になってるカード、メリット効果が目立つんですけど...。

てかMKZRこの順位でメリット効果おかしいですよね???


表中唯一デメリット持ちの全知経典もこの表見る限りではメリットのが大きいですかね。ちなみに全知経典の打点計算は本体の2/2のみで行っているので実質もっと高スペックです。はい、月影落、全敗。

月影落にとってはさらに悪いことにこのゲーム、16柱もいるのにバニラサポートって概念がないんですね。月影落は何のサポートを受けられずシナジーを形成できません。悲しみ。


分析結果3:切札には壬蔓などメリット効果持ちが多いのに月影落はバニラ、バニラを生かせるカードもないので差別化はできず、効果面では相当弱い切札。





分析4  当たりやすさチェック

攻撃札には行動札、付与札と違う特徴があります。それは相手に妨害を許す点です。高火力高効率のゆらりびが許されるのも風雷撃が入らない構築があるのも対応されて当たらないから、残滓の絆毒が採用されない場合があるのも手札対応で打点が安定しないから。攻撃の宿命としてどんなに強くても当たらなければ意味がないのです。

とすれば、月影落が採用されるのは通りやすい攻撃だから入るということなのかもしれません。
それならば当たりにくい他の攻撃より採用される可能性もあるでしょう。

そこで、ここまで全分析で高評価になっている壬蔓と代表的な対応への耐性を比較してみました。
結果はこちらです。





analysis4




うーん......?



まずは久遠ノ花のケース。久遠ノ花のある相手に月影落を打つと確実に対応されて止まりますが、MKZRが久遠で止められたという話は聞きません。これは月影落よりMKZRの方が久遠ノ花に対して通りやすいということですね?Turbo Switch、Omega Burst、風魔天狗道も同じ理屈です。

次に順番前後して虚偽の耐性ですが、月影落は詩舞や煽動への耐性が失われるため虚偽に対して弱点が一応存在します。MKZRは3距離で打つことが多いことと攻撃後効果の比重が大きいため虚偽が刺さる部分があり、虚偽が前述の対応札と違って付与札なので後続の攻撃にも効くため、対応で打たれることもありえます。そこまで踏まえると両者は虚偽に関してはいい勝負でしょうか。

最後に唯一、月影落の方が止められにくいのがひきあし/もぐりこみのような単純ステップ対応です。これは前ステップ耐性の差の問題です。例えばひきあし/もぐりこみで傘が開いているとき月影落は間合4で打つので止まりませんが、MKZRを後退して打つなら「後退の代わりに宿しでいいのでは?」となるケースが多いため、MKZRを打つ選択をする場面ならば間合3で打つことになり、結果的にもぐりこみに耐性がほぼなくなります。両対応のTurbo Switchに強いMKZRが前対応に弱いのは不思議ですね。


ということで、月影落はひきあし/もぐりこみ以外のほとんどの対応に引っかかります。とてももろいカードですねえ。


分析結果4:月影落はほぼすべての対応を許すという脆弱性がある。一方、MKZRはもぐりこみなどの前ステップ対応には弱いが他の対応札、特に大型対応札に対して非常に止められにくく通りやすさでは優秀である。




・まとめ

ここまでの4つの分析結果をまとめてみます。

①月影落は打点ソースとしては微妙
②月影落はAP損があまりに大きい
③月影落は他の切札がもつ優秀な追加効果が何ひとつない
④月影落はそもそも通らない


ここまで証拠が揃ってしまうと、月影落は弱いということで間違いないと思います。
ふるよには大規模大会に向けて競い合う競技ゲームでもあるので、知見を隠し持っていたりするプレイヤーも結構います。きっと月影全面禁止運動なんかも他のミコトに月影落を採用させるための番外戦術なのでしょうと推測されますね。

一方で比較対象に挙がったMKZRは

①打点ソースとしてトップ
②APが減らないどころか増えうる
③優秀な攻撃後効果と再起による複数回使用が可能
④数々の対応をすり抜けるスペッ


と優秀なのでぜひ使っていきましょう。






みんなでMKZRを吸おう!


月影落なんて弱いカードを手放そう!


全てはふるよに界の平和と幸福のために!!!









筆者紹介:ぺんた
新幕S2より本格的にふるよにを触ったミコト。
信奉するメガミはトコヨだが、久遠リーサルより月影リーサルの方が多い。
獲得タロット5種のうちS4のトコヨ、チカゲを含む3種をユリナで獲得、それらの大会に月影落を採用している。

※本記事はジョーク記事です。月影落の採用を見送ったり月影落のケアを切ったりした結果の敗北などあらゆる責任を筆者は負いません。


各カード画像:ふるよにコモンズ / Bakafire様, TOKIAME様 
https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html